王凱は幼い頃からこよなく美術を愛した。１９７４年、西安美術学院に
入った時に、彼の絵画人生は始まった。当時、彼の入門指導教官で
あった私は、彼がすでにしっかりした考えを抱いていることを知り、将
来大きな成果をあげることのできる青年であると考えた。というのも、
彼は私に絵画を師事した期間、いつも研究熱心で、基礎から創作に
至る勉強のあらゆる段階で、いつもまじめに取り組んでいたからである。
彼は孤独な苦学の道をひたすら歩み続けた。その間、長安画派の代表
画家、西安美術大学名誉教授・前学長劉文西の強い影響を受けた。
劉文西先生は彼の個展にも「美の賛歌」という題字を贈り、彼を励まし
ている。美術大学時代から今日まで彼が一歩一歩歩んできた道程を、
私はつぶさに見続けてきた。この数十年あまり、彼は私との連絡を
絶やさず、彼を育てた私のことを忘れたことがない。古人曰く：「絵は
人なり」、「絵はその人なりを表す」。彼の人格はそのまま彼の作品に
反映されており、それ故その作品には内なる風格と魅力が備わっている。
―― 胡 明（中国西安美術大学名誉教授・中国画家）
これは幼年時代に母から贈られた手作りのスケッチブックです。
大変な生活の中でも母は才能を信じ、伸ばしてくれました。
―― 王 凱
