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私は王凱の良き友として、彼の誠実で謙虚な人柄と、彼の美術に対する
ひたむきな追求心を十分わかっている。「人柄は絵の質を決めることが
できる」という言葉があるが、彼の作品には確かに純朴な感情と芸術性
が隠されている。彼の真実な感情が我々の土地や民俗、大自然の美し
さを描いたのである。
―― 周瑞文(洋画家、美術評論家、中国杭州市美術家協会副主席)
王凱はメディアとしての西洋油彩を用いてさまざまなモチーフを取り上げ、写実的な
技法を生かして、新しい表現の可能性を追求している。しかしそれは写実主義への
復帰ではなく新たな芸術理念にもとづいて、雄大なもの、崇高なもの、はるけく遠い
ものを追求しているように見受けられる。それていて、それらと一緒に必ず小さいも
の、弱々しいもの、ほのかなもの、あえかなものが描かれている。たとえて見ると、
雄大な大雪原に楽しげに飛び跳ねる小さな兎を描くといった具合だ。形に現れたも
のの深層にひそむ何ものかを表現しょうとしているようだ。古来、「画は人なり」とい
うが、そこに王凱の人柄が滲み出ているとも言えるだろう。それは、温かさであり優
しさなのだ。考えてみると今世紀は自然破壊と環境汚染の世紀であった。自然と人
間としての誇りとを、人類が再び取り戻すためには、雄大なもののなかに小さな兎
を描くことができるような優しい眼が必要なのではあるまいか。王凱はそのように
訴えかけているように思われる。
――山本吉左右〈和光大学表現学部芸術学科教授・文芸評論家)
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